パピーのトレーニングは、飼い主さんとの絆を深めるのが目的。考えたり教わったりすることが好きな犬に育てましょう。
お互いに楽しむことで、トレーニング好きの犬に
子犬が来て5日~1週間たち、家に慣れてきたら、パピーのトレーニングを始めましょう。好奇心旺盛な子犬は、新しいことをどんどん吸収していきます。行動を完璧に覚えさせようとはせずに、遊び感覚で飼い主さんも楽しんで。飼い主さんが求める行動ができたら、ほめてもらえるという経験を、子犬にさせることが重要です。頭を使ったり、ほめられたりする経験によって自信がつき、トレーニングが大好きな犬になります。
ただし、子犬は集中力が続かないので1回5分以内に。あせらずに、トレーニングの最後は成功させて終わらせましょう。
トレーニングでのフードの使い方
フードを上手に使うことが、トレーニングを成功させる第一歩。使い方をマスターして、好ましい行動を犬にわかりやすく伝えましょう。
フードの使い方
大きさ
体格に合わせてひと口で食べられる大きさに。
持ち方
人さし指と中指の間に置き、親指で押さえます。
与え方
あげるタイミングが重要
正しいタイミングであげることが、トレーニング成功のヒケツ。好ましい行動をとった瞬間にあげて、何が好ましい行動か伝えましょう。
○行動をとった瞬間
×行動したあと時間がたってから
おやつはグレードを使い分ける
普段のトレーニングはフードで十分ですが、むずかしいことにチャレンジするときは、おやつがおすすめです。愛犬の好きな順におやつをランキングし、難易度に応じてグレードを選びましょう。
犬との上手なコミュニケーションのとり方
ほめる(=犬をうれしい気持ちにさせる)
犬がうれしい気持ちになることは、すべてごほうび。愛犬の好みを知っておくことが大切です。
犬へのほめる気持ちの伝え方
ほめ言葉をかける
「イイコ」「上手」などの言葉はいつもかけましょう。
スキンシップをとる
愛犬の喜ぶ場所をさわるのもごほうびです。
フードやおやつをあげる
フードやおやつはどの犬にとってもごほうびになります。
しかる(=犬を間違ったかなという気持ちにさせる)
犬にしかる気持ちを伝えるには、好ましくない行動をとったときに、犬を間違ったかなという気持ちにさせるようにします。
犬へのしかる気持ちの伝え方
知らんぷりをする
犬のほうを見ないで、声もかけないようにします。ただし、この方法は飼い主さんのことを好きな犬でないと、効果がありません。
嫌なことが起こるようにする(天罰方式)
かじってはいけない場所にいたずら防止剤をスプレーしたり、音を出して驚かせたりします。飼い主さんがやったと気づかれないように注意しましょう。
行動をやめさせるときは、警告として大きな声で短い言葉を言う
好ましくない行動をしたときに、「アッ」「ダメ」とひと言短い言葉を言うのは効果的。行動を中断させるために使います。
注意
何度も「ダメダメダメ」と連呼せずに、指示はひと言が基本。飼い主さんが興奮して声を出すと、犬は遊んでくれていると勘違いすることもあります。