ハウスが犬にとって安心して落ち着ける場所になるように、初日からトレーニングをしましょう。
犬が安心して落ち着ける場所を教える
ハウスとはクレートやケージのことで、寝床としてだけでなく、災害時や外泊時に、犬の安全を守る場所としても役立ちます。また、ハウスのように四方を囲まれているところは、犬が好む場所。巣のような感覚で安心して休めるのです。しかし、ハウスに慣れていないと、苦手になることもあるので、初日からトレーニングしましょう。
ハウスで過ごす時間が、楽しくなるように慣らすためには、犬が自分で歩いてハウスの中に入るように教えます。ポイントは、嫌がって鳴いてしまう前に、自由にしてあげること。これがハウス好きに育てるコツです。
1 ハウスは心地いい空間に
ハウスの中はやわらかい毛布などを敷いて、安心して休める場所にします。
2 フードなどで誘導する
フードなどを使ってハウスへ誘導し、中まで入るように手を奥のほうまで入れましょう。慣れたら、「ハウス」の声もかけて誘導を。
3 コングを置いて扉を閉める。
コングなど長持ちするおやつを置いて、扉を閉めましょう。ハウスの中にいるときに、飼い主さんは声をかけないで。
4 おとなしくしていたらほめる。
最初は1分でもおとなしくできたら、すぐにあけてほめましょう。徐々に、ハウスで過ごす時間や、飼い主さんがいなくなる時間を長くしていきます。
留守番の環境づくり
ハウスの中で快適に過ごせるようになったら、短時間の留守番を。長時間の留守番は、環境を整えてからにしましょう。
留守番させるときに特別なことはしないで
留守番は、ハウスで過ごす時間と飼い主さんがいなくなる時間を、徐々にのばして練習します。犬が落ち着いて過ごせたら、ほめましょう。留守番を成功させるコツは、犬に日常生活の一部だと思わせることです。そのため、出かける前や帰宅時に、声をかけるのはやめましょう。また、ハウスで過ごす時間は3時間が限度。突然の長時間の留守番は、飼い主さんがこれまで努力してきたことが、むだになるケースもあります。長時間になる場合は、途中で一度帰宅するか、ペットシッターなどにお願いしましょう。
短時間の場合はハウス内で過ごさせる
3時間以内で、トイレをがまんできる範囲ならハウスで留守番を。ハウスの中でひとりで快適に過ごせるようになったら、練習を始めましょう。
長時間の場合はサークル内で過ごさせる
長時間の留守番をさせる場合は、大きめのサークルにトイレとハウス、水飲み場を用意し、安全なおもちゃを与えます。
上手にハウスと留守番のトレーニングをするコツ
ハウスの中で過ごす時間を留守番以外でももつ
ハウス=留守番という関連づけをさせないために、飼い主さんが家にいるときも、ハウスで過ごす時間をつくりましょう。
ハウスを嫌な場所と思わせない
しかったあとにハウスに入れたり、ほえたあとにハウスから出したりするのは、ハウスを嫌な場所と思わせることにつながります。