バランスのとれた食事を、成長段階に合わせて与えましょう。
必要なカロリーと栄養素を含んだフードを
病気になりにくい健やかな体をつくるためには、栄養バランスのよい食事が何よりも大切です。ドッグフードにはさまざまなタイプがありますが、「総合栄養食」は犬が必要とする栄養基準を満たしていて、毎日の主食として新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持できるように、栄養素がバランスよく配合されています。
また、成長段階(ライフステージ)によって必要となる栄養素やエネルギー量が異なります。成長段階に合わせ、栄養バランスが考題されたフードを与えましょう。
フードの種類と切り替え時期
ドッグフードの種類
「総合栄養食」と表示のあるものを食事のメインに選びましょう。
ドライは製品水分10%以下で固形状のもの。ウェットは水分75%程度で缶詰やレトルトパウチ入りです。
与え方
フードを切り替えるときは、新しいものを少しずつ混ぜてあげます。
離乳期~1歳
生後2か月目から離乳食と子犬用フードを混ぜて与え、生後4か月目までには子犬用フードに切り替えます。
回数
1日3~4回(~6か月)
1日2~3回(6か月~1歳)
1歳~6歳
成長がひと段落した1歳ごろから成犬用フードに徐々に切り替えます。切り替え後は体重やウンチの様子を見て、量を調整しましょう。
回数
1日2回くらい
7歳以上
活動量が減り、代謝や消化機能も低下するので、消化吸収のよいシニア犬用フードに切り替えます。
回数
1日2~3回
おやつや手づくり食の与え方
しつけやコミュニケーションにおやつを上手に使って
おやつは人の食べているものではなく、犬専用のものを用意し、しつけやトレーニングのごほうびとして与える程度にしましょう。カロリーオーバーを避けるため、全体の食事量の10%以内に抑えます。愛犬のために手づくりの食事を与える場合は、必要なカロリーや栄養素を計算したうえで作りましょう。
おやつの種類
ジャーキー
肉を乾燥させたもので、味付けはされていません。
レバーペースト
鉄分が豊富なレバーをゆでてつぶしたものです。
ボーロ
野菜や果実を加えた機能性食品としても。
犬用チーズ
タンパク質、カルシウムの補給に適しています。
犬に食べさせてはいけないもの
玉ねぎ、長ねぎ、にんにく、にら
犬の赤血球を破壊する成分が含まれているため、貧血、溶血性貧血、おう吐、下痢、元気消失などを起こす可能性があります。スープなどの抽出液も同じ影響があるので与えないで。
鶏の骨・硬く大きな魚の骨
鶏の骨はくだけやすく、縦に裂ける性質があり、先端が鋭い形になると危険です。硬い魚の骨もかみくだいたときに、口の中や食道などの消化器を傷つける可能性があります。
チョコレート
テオブロミンという成分によって、震えやけいれん、おう吐、下痢などの症状が起こることも。カフェインを含んだコーヒーなども、同様の症状を引き起こすので注意が必要です。
塩分や糖分が多いもの
刺激が強いもの
塩分のとり過ぎは心臓や腎臓に負担をかけます。糖分は肥満の原因になるので、人用のお菓子なども避けてください。香辛料は刺激が強過ぎて、消化器系に負担をもたらします。