愛犬が気持ちよくなるスキンシップのしかたを、マスターしましょう。
体と心のバランスを整えることができる
タッチとは、犬の体をやさしくなでるボディーワークのことです。犬にとってタッチをされることは、とても心地よく、落ち着きます。皮ふのすぐ下の細胞に働きかけるため、体と心のバランスを整える効果も。お手入れ後や一緒に遊んだあとなどにスキンシップをとりながら、犬がリラックスした状態で静かになでて、タッチをしてみましょう。全身をさわるので、毎日の体調を確認でき、愛犬ともさらに仲よしになれます。さわられるのが苦手な犬の場合は、手の甲を使ってみましょう。
犬がリラックスできるタッチのしかた
姿勢
犬の姿勢は抱っこでもフセでもOKです。ただし、飼い主さんがおおいかぶさると威圧感があり、犬がリラックスできないので気をつけましょう。
手
首にふれるなどして手を温めてから行いましょう。また、さわるときは手の力を抜いて、やわらかくタッチします。犬が嫌がる場合は手の甲を使ってみましょう。
視線
1点を凝視すると、犬は落ち着けません。視野を広くとり、やさしいまなざしで全体を見るようにしましょう。
呼吸
呼吸を止めると、知らず知らずのうちに手に力が入ってしまいます。ゆったりした呼吸で、息を止めずに行いましょう。
タッチのプロセス
全身のストローク
こんな働きがある
全身をさわって体全体を意識させることにより、飛びつき、引っ張りグセの予防にも、
①頭からしっぽの先まで
やさしくなでます。緊張でしっぽを巻き込んでいるときは無理に出さなくてもOKです。
②後ろ足は足の延長線上まで
後ろ足はつけ根から足先、その先の延長線上までなでましょう。
③肩から前足の足先まで
肩から前足の足先まで、②と同様に足先の延長線上までなでます。
④最後に全身を頭から背中、しっぽの先までもう一度タッチしましょう。
マズルのストローク
鼻先から耳に向かって
あごを支えて、鼻先から耳に向かって5回ずつなでます。反対側も同様に鼻から耳に向かって5回ずつ行いましょう。
こんな働きがある
感情面を司る大脳に働きかけるため、自信がつき、集中力を高めるなどの効果や、無駄ぼえ、甘がみの予防にも