犬の性格は十人十色。しつけの方法もひと通りではありません。愛犬のことをよく理解して、しつけやトレーニングをしましょう。
愛犬の好きなことを把握して、しつけやトレーニングを
犬は人と同じように1頭1頭性格が違い、怖がりな犬もいれば、活発な犬もいます。しつけやトレーニングをするときは、トイ・プードルの犬種の特徴を理解するだけでなく、愛犬の性格を知り、その犬に合った接し方をすることが大切です。まずは日ごろの行動を観察して、愛犬の好きなことを把握し、ニーズに応えてあげましょう。欲求が満たされている犬は問題行動が減り、しつけやトレーニングもスムーズにすすみます。犬にとって、飼い主さんが魅力的な存在になるように、愛犬を理解して育てましょう。
行動からわかる愛犬の性格(例)
慎重・警戒心が強いタイプ
飼い主さんに従順な犬が多いですが、知らない人や場所、音などに対しては少しずつ慣らしていくことが必要です。
知らない人が家のそばを通るとき
●いつでも逃げ出すまたは、いつでもほえる
●顔をそらすか、最初だけほえる
新しいおもちゃや遊びに対して
●まったく興味を示さない
●種類によって、興味を示すときと示さないときがある
散歩の歩き方やコース
●いつもと違う道へ行こうとすると嫌がる
●毎日同じじゃなくても、知っている道ならば受け入れられる
知らない人からフードを出されたとき
●食べない
●食べるときと食べないときがある
好奇心旺盛・やんちゃタイプ
順応性が高いのでしつけをしやすいですが、興奮を抑えることができるようにトレーニングを。激しい遊びで欲求を満たす必要も。
知らない人が家のそばを通るとき
●最初にほえ、慣れると近よっていく
●どんな人にも近よっていく
新しいおもちゃや遊びに対して
●興味をもって一度は遊ぶ
●新しいことが大好きで喜んで遊ぶ
散歩の歩き方やコース
●人ごみなど苦手は場所はあるが、基本的に変化があるのは平気
●メリハリがある歩き方、新しいコースに対して喜ぶ
知らない人からフードを出されたとき
●すぐに食べる
●すぐ食べて、次にフードが出るのを待つ
愛犬に好かれる飼い主さんになるポイント
食事をきちんと与える
食欲は犬が生きるための本能です。飼い主さんがきちんと食事をあげ、食に対する欲求が満たされるようにしましょう。
スキンシップをとる
まず、さわられるのが好きな犬に育てましょう。そのうえでのスキンシップは、犬にとって気持ちのいいものになります。
一緒に楽しく遊ぶ
犬の好きな遊びを把握して、一緒に遊びましょう。飼い主さんといると楽しい気持ちになるということが、欲求に応えることにつながります。
意図的にかまわない時間をつくる
注目されることが当たり前になると、ほめられても喜ばない犬になることも。意図的にかまわない時間を、少しでもつくるようにしましょう。
わかりやすいしつけをする
愛犬のとった行動が○か×か、常に一貫した正しい受け答えをするようにしましょう。わかりやすい指示に対して、犬は反応しやすいのです。
愛犬の好きなことを知る
愛犬の好きなおやつや遊び、さわられて喜ぶ場所などを知って、そのニーズに応えましょう。愛犬を喜ばすことができる飼い主さんは愛されます。
愛され度をCheck
1~4の順にレベルアップし、愛され度が高くなります。子犬のころは愛され度が低くなりがちですが、大きくなるにつれて変わってきます。
1.おやつを見たときにイイコにする
2.遊びに誘うと喜ぶ
3.全身どこをさわられても嫌がらない
4.ひとり遊びの最中でも呼ぶとそばに来る
愛犬の好きなことを確認
●好きなおやつは?
愛犬が好きなおやつの1位~3位までのランキングをつけてみましょう。
●好きな遊びは?
ボール遊び、引っ張りっこ、宝探し……。好きな遊びの種類やおもちゃを把握します。
●さわられて喜ぶ場所は?
さわられて喜ぶ場所は犬によって違います。胸や背中など、喜ぶ場所を探してみましょう。