犬の問題行動は、日ごろの環境や飼い主さんの接し方から生まれています。生活や接し方を見直せば、犬も変わっていきます。
問題行動を起こす原因を考えて対策を
問題行動といわれているものは、犬にとっては問題ではなく、原因があって本能的な行動をとっていることがよくあります。この原因に気づかないと、問題行動につながります。
例えば、チャイムの音が鳴って知らない人が来たときに、警戒してほえ続けた場合を考えましょう。知らない人は用事がすんだら去っていきます。そのとき犬は、自分がほえたから撤退したと考えます。犬にとってうれしいことが起きたことになり、激しくほえるようになるのです。しかし、原因がわかれば、生活環境を変えることで問題になるのを防ぐことができます。
犬の習性とトイ・プードルの性格を理解した解決法
問題行動を起こしにくい生活環境に整える
スリッパやゴミ箱で遊ぶクセは、片づけるだけで解決します。また、窓の外に対してほえるクセなども、外が気にならないように、行動範囲を制限するなどの対策で十分です。
好ましい行動を見逃さずにほめる
日ごろから、問題行動に対してはすぐに気づきますが、好ましい行動に対しては、見逃しがちです。たまたま好ましい行動がとれたときも、ほめてあげましょう。
興奮しやすい犬は落ち着かせるトレーニングを
ほえる、飛びつくなどの問題行動は、やんちゃな犬が興奮しているときに起こします。抱っこやオスワリなどで落ち着けるようにトレーニングしましょう。
問題行動を起こしたときに大騒ぎしない
「キャー、ダメダメ」などと大声で言うことは、犬にとってかまってもらえたというよい経験になります。その結果、犬は問題行動をくり返すことに。反応せずに静かに対応しましょう。
怖がりな犬はさまざまな音に慣らす
怖い思いをさせると、トラウマになり攻撃行動に出ることもあります。苦手なものには少しずつ慣らしましょう。特に怖がりな犬はさまざまな音に慣らすことが大切です。
遊びや散歩で欲求を満たしてあげて
遊びや散歩でストレスを発散させることは、問題行動を減らすことにつながります。1日最低10分以上は遊びの時間をつくるようにしましょう。